身体と書きながらわたしは文字をがりがりと噛んでいた。噛んで削りとる感触はあったが味はなかった。涙を流しながらわたしは「わたしは涙を流している」と書いた。涙を流すわたしについて語ることのできる者はもうどこにもいなくなった。美しいといいながら…
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