2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
先日壁をつたう細い枝の写真に"Desire"とタイトルをつけた。直感的に、ああこういう感じだ、と思って迷わずつけたのだけれど、空を背景に枝を撮ってみたらまったく別のものだったので少しおどろいた。少しは似ているはずなのに決定的に印象が違うのはなぜな…
撮り手自身の姿が鏡やガラスに映った写真は世の中にあふれている。この手の写真は撮り手の自己イメージと自分自身をよりよくみせたいという自己愛が色濃く反映される気がして、はずかしくてうまく撮れなかった。写真を撮られることが苦手で、写真を撮られな…
花を形容する紋切り型の言葉や印象から自由になれるという点だけでも、枯れた花をみつめる意義があると思う。もちろんわたし自身は意義のためにみているわけではなくただ好きでみているだけだ。とても好きなので枯れた花の捨てどきもわからない。「花が美し…
わたしは赤い服をもうながらく着ていない。 わたしは前を向かない。 わたしは雨にぬれていない。 わたしのうしろは森ではない。 わたしはわたしをみる。 わたしは色だった。 わたしは雨に穿たれていた。 わたしのうしろは水だった。 わたしの顔は前を向いて…