with a blurred body

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句点のない走り書きのメモばかりを書き散らしていたら、ピントがきっちりと合った写真を撮ることが欺瞞なのではないかという気がしてきた。風の強い日、じっとカメラを構えながら、撮る対象がぶれているのではなくて、自分自身が小刻みにぶれて幾重にも重なっているのを知った。それははっきりとした自己の乖離の感覚とは違い、もっとぞっとするような、背筋を冷たい指で辿られて震えるような感覚だった。このピントの合わない、ぶれてにじんだ身体を引き受けなければならないのだろうと思った。