Speak loud

音に親しんできたせいか、みたものを声として感じていることが頻繁にある。いまの時期、密度をしっかりとたずさえた物が高らかに話しているようにみえる時間帯がある。物自体も影も輪郭が明瞭だ。すこしとがった声なので自分自身の状態によってはさわがしくて聞くに耐えないと思うこともあるのかもしれないけれど、この声は絡みあっているわりに発せられる方向が同じで、速度があるのがすがすがしく、親しみをこめてうるさいなあと思った。